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 なぜ今更BLOGなんぞ


もともと映画は結構見るんですね。

先日、とある女性と映画の話になって

よくある社交辞令のような質問で「今まで見た中で一番面白かった映画は?」

という話題になって

今にして思えばなんでこのタイトルを挙げたのか不思議ではあるんですが

僕は「ミリオンダラーベイビー」と答えてしまった。

若干20歳で、特に映画好きという訳ではないこの女性

当然のように「えー!?知らない。どんな映画?」と返ってきた訳ですよ。



あ・・・      しまった・・・・



いや、良い映画だと思うし、実際に僕は見て良かったと思えた映画なんですよ

しかししかし、20歳という年齢とアイドルグループにいてもおかしくない容姿

容姿だけでもデリケートそうなのに、加えてとても優しそうな子

こんな子によりによって


ミリオンダラーベイビー!



いやいや、他にあったでしょ。もっと映画見てるでしょ。ハッピーな映画で面白いのあるでしょ。

時すでに遅しであらすじを話はじめたんですが、

僕は知人に映画を紹介するときに

この人はこの映画見るかもなと思ったら、ほんとうに軽くあらすじを話すだけなんですが

この人は見ないだろうなと思ったらネタバレありで話すよと言ってネタバレありで話すんです。

そのほうがわかりやすいと思うので。

なので当然、見ないと思って(見て欲しくない気持ちもありで)ネタバレ含んで話したんですが


おもしろそう!見てみます!



という意外な答えが返ってきてしまった・・・・

それで半ばしかたなくトレーラー(映画の予告編)をyou tubeで探したんですけど

古い映画のせいか見つからなくって公式HPが残ってないかと思いググってたら

有名な映画なので、いろいろな方々がblogで感想など書いていらっしゃる。

その中で「ミリオンダラーベイビーは良く出来た駄作」というタイトルに目が惹かれたんです。

駄作ということには特に何も思わないんです。

映画の感想なんてそれこそ十人十色だし、クリントイーストウッド監督の映画は

それとすぐわかるほどクセのある映画ですし。

ミリオンダラーベイビーも感動したという人もいれば、その逆も多いと思う。

僕が引っかかったのは「”良く出来た”駄作」ということ。

注)ここからネタバレ含む



結局、この方が自身のblogでなにが言いたかったのかというと

尊厳死なんてダメだろう。絶対にしてはならないこと。

それをあたかも美化して映画という万人が見るもので尊厳死を許容する映画を(著者は)認められない

というような内容でした。

もちろんこんな頭の悪い文章じゃなく、とても頭の良い方のようで、本など引用しながら

説得力のあるblogを書いておられました。

しかし僕はとても残念に思った。

尊厳死というテーマを嫌うあまりなのか、きちんと映画を見られていないなと。

この映画は尊厳死を美化もしていないし、許容もしてないんですよね。

もちろん主演のヒラリー・スワンクはクリント・イーストウッドに尊厳死させてくれるように

自分の生と死の理由を語り説得するし、

モーガン・フリーマンも尊厳死を認めるような発言をしている。

しかし、クリント・イーストウッド演じるフランクは敬謙なクリスチャン

カトリックであれプロテスタントであれ転生を信じる宗教で自殺はご法度

ましてや自殺ほう助など大罪中の大罪なのはある意味常識

そのフランクが最終的に尊厳死を手伝って(自殺ほう助)しまうのは

モーガン・フリーマン演じるスクラップの言葉ではなく

頑固で自分の言うことなど一度も聞いたことがない、

しかし最愛の愛弟子のヒラリー・スワンク演じるマギーに折れたから。

僕はこの部分がこの映画の肝だと思うんですよね。

この部分を尊厳死を毛嫌するがあまり読み取れなかったのは残念だなーと。


でもまあ、最初に書いたとおり映画の感想なんて十人十色。


彼と同じように最終的に尊厳死を許容してしまうこの映画を

そういう立場(尊厳死に反対する意見の持ち主)の人が駄作と言ってしまうのも

うなずけない訳ではないし、僕が彼に映画の肝の部分を読み取れてないじゃん!

と食ってかかるのもお門違い(笑

ならば、自分でレビューとまでいかなくても感想的なものを書いてみようかなと思い
立ったという訳です。

いや~長い(笑

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